印象は「ユーモアのある町工場のおやじさん。」

数年前、スズキ自動車の販売代理店をさせて頂いている事から、
販売代理店の集いに、鈴木修会長（当時）がお見えになる機会で、ご挨拶をする事がございました。

人間ドックで診てもらった日野原医師とのお話と、スズキ自動車の今後。
「100歳はまだ通過点。だけどピンピンコロリでいきたい。
スズキの未来は、販売代理店の方々にかかっている。
鈴木俊宏社長をはじめとした会社の皆をよろしく。」

排ガス規制対応危機を乗り越え、インド進出し、トップシェアを獲り、
GM提携、VWの提携解消、そしてトヨタと提携。中国撤退。
先見の明でスズキのかじ取りをしている大企業のトップ。ですが、
非常に物腰が柔らかく、私のような若輩者にもお優しく。そしてとてもユーモラスな方でした。

「一番、販売店・ユーザーに近いメーカー。」

「みなさんが自信を持って売って頂ける車を作ります。」
他メーカーと異なり、地方や離島に住む人に目を配り、人々の足になる車を作り、
そこで車を整備し、車社会を支える町工場がある。
ディーラーと町工場で、それを支え、メーカーは町工場とディーラーの声から車を作る。

「販売店やユーザーの目線に立っている」と、
毎年の新年会や忘年会、発表会などで感じるのは、
鈴木修イズムが引き継がれているものだと。

今後のEV戦略や、世界情勢など、様々な波があると思いますが、
ユーザー・販売店目線で、動いて頂けると思い、
小さな国内販売代理店ではありますが、弊社も努力をさせて頂きます。

改めて、鈴木修氏のご訃報に接し、
謹んでお悔やみ申し上げますとともに、心から哀悼の意を表します。